腰痛

腰痛は、腰の骨・筋肉に問題が見られた時に引き起こされます。腰の骨に問題があった場合、腰椎圧迫骨折や腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などが起こります。このような腰の骨が腰痛の原因だった場合は、治療するために薬剤やコルセットを使ったり、手術を行ったりすることもあります。筋肉に関しては、筋性腰痛という腰の筋肉を使いすぎて筋肉痛が起こり、腰に痛みが発生する場合もあります。筋肉が原因の場合は、痛みが起こっている箇所を見つけて、揉みほぐすと改善されていきます。

腰痛の原因の1つとして、実はストレスが挙げられます。ストレスがかかると、お腹の調子を崩したり、睡眠の質を悪くしたりとさまざまな不調を身体に引き起こします。それと同様に、ストレスは腰痛も発生させると考えられています。心理的なストレスがかかることで血行不良が起こり、腰の周りにある筋肉の血流を悪くしてしまい、腰痛が発生する、という仕組みです。

また、痛みを感じる脳のシステムが不調であるために腰に痛みが出ているという可能性もあります。脳は、痛みの信号をキャッチするとドーパミンを放出して、脳内にμオピオイドという鎮痛剤に使用されている物質が放出されることで痛みを緩和・感じにくくしています。しかし、ストレスがかかることで脳機能に影響して、ドーパミンの放出が十分に行われず、痛みが長引く・少しの痛みも強く感じてしまうなどが起こってしまいます。

さらに、ストレスが腰痛を発生させるだけではなく、腰痛自体がストレスの原因になることがあります。痛みによるストレスはドーパミンをさらに放出しづらくしてしまい、それが原因でまた痛みを感じるという悪循環を生み出しています。